COFFEE GUIDE
コーヒー豆の種類
大きく分けて「アラビカ種」「ロブスタ/カネフォラ種」「リベリカ種」があります。(三大原種)
アラビカ種は風味が豊かで酸味や甘味のバランスがよく、高地や気候条件によって、味が異なります。寒暖差が大きい地域で育てられます。
ロブスタ種は病気に強く低地での栽培が可能なため量産性が高くインスタントコーヒーなどに適しています。
リベリカ種も低地での栽培が可能ですが、収穫効率が低いため生産量が極めて少なく希少なコーヒー豆です。有名なところでフィリピン産の「バラココーヒー」やマレーシアの「エレファントコーヒー」などがあります。
コーヒー豆の焙煎度による味の違い
コーヒー豆の焙煎度は味に大きな影響を与えます。一般的には以下の段階があります。
焙煎が浅ければ酸味が強く、進むほど酸味はなくなり苦味が強くなります。
※豆によって風味は異なります。
ライト(極浅煎)
酸味が強く、豆本来のフルーティでフローラルな風味があります。焙煎による苦味はほとんど感じません。
シナモン(浅煎)
ライトに近く、フレーバーがより際立ちます。苦味は微かに感じるようになります。
ミディアム(中浅煎)
酸味と苦味のバランスが取れた焙煎度です。ナッツやキャラメルのような風味が現れ、飲みやすいコーヒーに仕上がります。
ハイ(中煎)
酸味がやや抑えられ、甘みと苦味がバランス良くコクが増す一般的な焙煎度です。
シティ(中深煎)
苦味のほかに甘味も感じられるようになりチョコレート感が出てきます。コクやボディ感も増します。
フルシティ(深煎)
エスプレッソに使われるくらい濃厚な味わいです。
イタリアン(極深煎)
苦味が極めて強く、酸味はほとんどありません。エスプレッソまたはカフェラテなどミルクとの相性が良くなります。
ドリップコーヒーの適切な湯温
ハンドドリップでコーヒーを淹れる際に適したお湯の温度は、焙煎度や豆の種類、好みによって異なります。
温度が高いほど、豆内の二酸化炭素が出やすく多くの味を抽出することができバランスの良い抽出ができます。ただし温度が沸点に近い95度以上の高温では、苦味やエグ味などのネガティブさも抽出されやすくなります。
逆に温度が低いほど、そのネガティブさを抑えることができるのでその他の甘味やフレーバーなどを感じやすくなります。
スペシャルティコーヒーとは、その定義
「スペシャルティコーヒー」とは、SCA(Specialty Coffee Association)、COE(Cup of Excellence)方式それぞれのカッピングフォームの評価で100未満80点以上を獲得することで認定されます。
”スペシャルティコーヒー”という言葉は1978年エレナ・クヌッセンという人がコーヒー国際会議で以下のように提唱したと言われています。
”特殊な地理的微小気候が生み出す、特徴的な風味特性を持ったコーヒー豆。クヌッテン女史はそれをスペシャルティコーヒーと呼称した”
スペシャルティコーヒーは、その風味やアロマ、酸味、甘味、バランスなど、様々な要素が厳密に評価され、その品質が定義されています。これにより、コーヒー本来の魅力を正しく伝えることができると共に、その品質や価値が保証されます。
当店でも、厳選されたスペシャルティコーヒーをご提供しております。ぜひ一度、その特別な味わいをお試しください。
焙煎後のエイジング期間、飲むまでに待つ時間
コーヒー豆は、焙煎後に「エイジング」と呼ばれる寝かせる期間を経てから抽出工程に進むのが一般的です。
焙煎直後の豆は多くのガスを含んでおり、そのまま抽出すると、コーヒーの風味成分が水に移行するプロセスを阻害してしまい、最大限の風味を引き出すことができません。
そのため、焙煎後は適切な期間のエイジングが必要となります。
エイジング期間は、焙煎度や使用する豆の種類によって異なりますが、一般的には2~3週間のエイジングで十分に美味しいコーヒーが楽しめます。特に浅煎りや中煎りの場合は、1週間程度のエイジングでも十分に風味を引き出すことができます。
当店では焙煎後すぐに発送しておりますので、お手元に届きましたらエイジング期間を置いてからお召し上がりください。
ペーパーリンスは必要?
ペーパーリンスをするしないという議論はいろいろな場所で耳にしますね。
タイミングと場合によることもありますが、基本はなるべくしたほうが、良い結果を出すことが可能です。
【ペーパーリンスをすると良いこと】
・ドリッパーにペーパーを密着させることができるので、安定した抽出ができる。
・蒸らし時に抽出される甘みをペーパーが吸ってしますことを防止して再現度を上げることができる
・ドリッパーとカップまたはサーバーを温めることができるので、抽出液の温度低下を抑えることができる
リンスをしすぎるとペーパーが歪んでしますので、やり過ぎには注意です。